ニシワキグループ 130余年のあゆみ
ときは明治26年。
わたしたちは、蒲団(ふとん)の製造・加工のみならず、当時では珍しい貸蒲団業という画期的な業態を名古屋ではじめました。
130余年たった今も、「安心・快適」そして清潔な「眠り」をお届けするわたしたちのコンセプトは変わりません。

「寝具の購入・修理・再生・洗濯設備の心配はもうなくなりました。
基準寝具は便利で清潔な ニシワキの貸寝具で!」
これは、昭和30年代当時のパンフレットのキャッチフレーズです。
今や当たり前である寝具リースというビジネス。
時代を先取りした先駆者たちの姿勢をわたしたちは引き継いでいきたいと考えます。
1893年(明治26年)
創業、「貸し蒲団業」の誕生
「貸し蒲団(ふとん)」ビジネスのパイオニア

創業者 丈助(明治元年生まれ、大垣出身)は、蒲団を製造し、賃貸するという事業を初めて行った人物で、「貸し蒲団」というビジネスのパイオニアでした。
当時、綿蒲団はごく一部の富裕層しか買えない超高級品。
まだむしろのような粗末な寝具が主流でしたが、綿の海外からの輸入、紡績の発展によって高級品だった綿蒲団がその後昭和の時代になり、ようやく庶民一般に普及しはじめるのでした。
1893年(明治26年) | 西脇丈助が名古屋市中区東萬町(現:中区丸の内一丁目)に寝具業を創業 |
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1935年(昭和10年)
蒲団製造一貫工場の設立
丈助の妻「無免野(むめの)」の存在

創業から40年ほどたった1933年(昭和8年)に、丈助は死去。家業は21歳年下の妻むめのが守っていくことになりました。むめのは、面倒見のよい女傑肌でそのおおらかな性格が好かれ、奉公人と一緒の釜の飯を食べて家族ぐるみで付き合う姿勢が誰からも愛され慕われました。
工場を設立、輸入原綿および国内落綿による蒲団の製造工程とその他の綿を処理する工程を併設し、名実共に一貫工場の形態を整えたのでした。
1935年(昭和10年) | 名古屋市北区浪打町に工場新設(現:第一工場) |
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1943年(昭和18年)
終戦そして再建への道
世代交代そして廃墟からの再建

丈助の次男である正勝が1943年(昭和18年)、29歳で家業を継ぐことになりました。
第二次世界大戦の勃発、日本も戦時中で苦しい時代の中、正勝は母むめのの助けも受けながら家業に精を出します。
しかし、残念ながら空襲で西脇蒲団店は焼失。
正勝は、不屈の闘志で廃墟の中で再建を目指すのでした。
(晩年は地元の発展に貢献するため市会議長となります)
1943年(昭和18年) | 西脇正勝が営業を引継ぐ |
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1953年(昭和28年)
会社組織化し事業展開へ
戦後の事業拡大

有限会社へ組織変更し、正勝は積極経営を行います。
貸し蒲団のリース事業に本格的に参入したきっかけは世紀の大工事といわれた黒部ダム工事でした。
ダム建設工事が始まると、多くの施工関係者が工事現場で必要とする蒲団を、正勝は貸し蒲団として持ち込みます。
さらに医療関係のリネンサプライも手掛け事業を拡大、昭和33年には中区新栄町三丁目で営業所及び店舗も新設していきます。
1953年(昭和28年)6月 | 有限会社に組織変更、中区橘に本社を設立 |
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1958年(昭和33年)4月 | 名古屋市中区新栄町3に営業所及び店舗を新設 |
1962年(昭和37年)
病院向け寝具業務のはじまり
病院基準寝具業務の開始

病院寝具は、入院患者さん等がより良い環境条件のもとに、快適な入院生活を送ることができるよう、常に安心・安全で衛生的な寝具類の提供が求められ、昭和33年6月基準寝具に対して社会保険が適用、昭和37年6月には外部委託も認められ、同年にその認可を取得。病院基準寝具業務を日本でいち早くスタートしました。
*基準寝具とは
昭和30年代頃は病院に入院する際、患者が自宅から蒲団を持参することが多い時代でした。
その手間を無くすため、当時の厚生省が作った仕組みが基準寝具制度です。
患者が使う寝具一式を病院が備えれば、健康保険の保険給付を行うというものでした。
1962年(昭和37年)9月 | 病院専門洗濯施設第二工場を新設、病院基準寝具業務を開始 |
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1989年(平成元年)
介護・福祉関連の事業展開へ
少子高齢化の時代に必要とされるサービスを

平成に入り、西脇蒲団店は介護ベッド、介護用品および福祉機器の販売・レンタル業務も開始します。
平成10年にはグループ会社「エヌ・エス株式会社」を設立し、介護保険指定事業者となりました。又、西脇蒲団店においては障がい者雇用促進にて労働大臣賞受賞。
1989年(平成元年)6月 | 介護ベッド、介護用品及び福祉機器の販売・レンタル業務を開始 |
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1989年(平成元年)12月 | 医療関連サービス振興会に加入 |
1991年(平成3年)5月 | 長野県南安曇群穂高町(現在の安曇野市穂高)に穂高工場を新設ホテルリネンに取組む |
1992年(平成4)9月 | 有限会社西脇蒲団店 第二工場にて丸適マーク「医療関連サービスマーク」認定工場となり病院寝具の洗濯を開始する |
1994年(平成6)11月 | 有限会社西脇蒲団店 代表取締役に西脇良子氏 就任 |
1998年(平成10)11月 | 名古屋市守山区にエヌ・エス株式会社を創業 代表取締役に西脇良子氏 就任 |
2007年(平成19)6月 | エヌ・エス株式会社 第二工場にて丸適マーク「医療関連サービスマーク」認定工場となる |
2008年(平成20)3月 | ISO9001:14001 同時認証取得 |
2008年(平成20)11月 | 有限会社西脇蒲団店を新設分割、株式会社ニシワキ設立 代表取締役に西脇良子氏 就任 |
2015年(平成27)11月 | エヌ・エス株式会社 マットレス洗浄専用第三工場増設 |
2016年(平成28)10月 | エヌ・エス株式会社 第三工場にて福祉用具消毒工程管理 認定取得(シルバーマーク) |
2024年(令和6)7月 | エヌ・エス株式会社 代表取締役 西脇良子氏 退任、新たに代表取締役に西脇良輔氏 就任 |
平成3年長野支店 穂高工場新設
「医療関連サービスマーク」 第2工場認定
ISO9001:14001 同時認証取得